『魚野地の四季』

新潟県魚沼市魚野地在住。鈴木健市の日々個人記録です。

【ちょっと立ち止まって考えてみるのもいい】

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平成30年2月10日 晴れて朝は氷点下に

今日は、フキノトウの出荷だけして管理作業を少しやって終わりにしました。

ハウスではない作業場の2階で1ベットだけ伏せこんでいるウルイの様子を見に行った。

市内を少し回って数枚の写真を撮影した。

最近は体調も優れなかったので一眼レフカメラを持ち歩いていなかった。

 

今日は、魚野地集落の臨時総会が夜に行われて次期役員改選の件が議事に上がった。

年度末。また役員改選の時期だ。

 

その臨時総会の後で話されたことを興味深く聞いた。

幼少のころからの記憶がやっと繋がった。

 

毎年、1月の雪がよく降る時期になると魚野地集落内のとあるお宅の方が長野県にある神社の御札を持ってきてくれる。そしてお金を支払う。

このお宅の方が、その御札を配る役目をしていてそれを毎年行っている。

幼少のころからずっとそうだ。

そのお宅のお父さんがその話をしてくれた。

 

もう今から数代も前に、長野県にあるある神社の守役になってそれぞれのお宅に代わり、その家が頼んだ金額の御札を取り纏め神社に頼んできたという。

その御札が必ず年を越してから届いて、仮払いとして代金を支払う。

その御札を持って一軒一軒周って、御札を手渡して代金を頂いてゆくというもの。

 

毎年毎年のことだから、いつも何でこのお宅がそれを担っているのかも知らずに御札を受け取りお礼を言い、お金を手渡していた。

そのお父さんは俺が出来るうちは・・・といつも言う。

 

今の時代の前も前。

足と言うものがなく、どこにも行けなかった時代からそれは続いているという。

以前はその御札も神社からの使者が持ってきたのだろうと推測出来た。

その使者が来た際は、お蕎麦を打ち振舞ったという言葉からその様子を伺い知ることが出来た。

 

今は、電車でも車でも行こうと思えば半日も使えば九州にまでも行ける。

当たり前のように誰もが何でもできる。

なんでもが便利になって、思えばかなりのことは叶う。

 

こうした今の時代においても、そういう行為を引き継いでやっている人の声を聞くことが出来るということは本当に貴重なことだなと思う。

こうしたきっかけを日常に落として見て、すこし考えて見るのも悪くない。

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