【仕事の本質を見極めることの大切さ】
12月12日
深夜から降り出した雪が積もり、一面を雪の世界にしました。
根雪です。
畑一面が雪。外の仕事はすべて終了です。
一方、すでに来年の百合栽培は始まっています。
産地内、県内で育てられた球根が組合の冷蔵庫に格納されています。
2週間程度置きに、サンプル球根の鱗片を剥き芽を出します。
その芽にある一枚一枚 それが葉です。
その葉を取ってゆくと中に生長点があります。
そこが成長を続け、葉になり蕾になります。
その生長点を、顕微鏡で確認して冷蔵庫の温度を下げてゆきます。
外気温。
今の生長点の状況。
いままでの冷蔵データの蓄積。
いままで見てきた成長を見て冷蔵を決めてゆく判断力は
積み重ねと言う言葉が一番合います。
種と違い、球根と言うものは花を咲かせる大きさに育つまでに数年の時間を要します。
その時間の長さを考えれば毎年同じように球根が育つ訳がないのです。
それを、球根の冷蔵温度でリン数をコントロールする。
葉の枚数を確認し、その品種特性と照らし合わせて適正かどうか。
それらを判断して最後は凍らせて本冷蔵に入ります。
その球根は、春以降いよいよ切り花生産へと舞台を移されてゆきます。
そこでは球根冷蔵技術というものから切り花生産技術というものへ
舞台が変わります。
この一つの球根から、綺麗な花を咲かせること。
それは多くの人たち、多くの年月が費やされてきた球根の命の集大成とも言えます。
私たち、百合切り花農家の原点は球根です。
そこから、目を逸らさずに向かい合い続けることの大切さを感じます。
『百合の切り花は球根から育っています』
↓これが百合球根の中にある芽です
↓百合球根の芽を剥いてゆく これが百合の葉です
↓百合球根から葉を剥いでゆきます。その中にあるのが 百合の生長点です。