『魚野地の四季』

新潟県魚沼市魚野地在住。鈴木健市の日々個人記録です。

【一枚の紙の扉】

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平成30年1月26日 とても寒い

大変きつい寒気が抜けず気温がプラスにならない。

毎日、山菜の収穫をし水で丁寧に洗って出荷しているけれど鉄骨ハウス内の配管が凍結で水が出ないので、収穫して株の片付けなど出来る仕事を探して寒くて仕事が遅れてしまったよと言うことがないように寒い一日を過ごす。

 

こんなに寒い冬で、ユリの仕事なんか何もない。なんてことは無くて昨日も組合で組織される技術委員会会議があった。

毎年、冬に開催している数回の栽培学習会の準備で忙しい。

ユリの出荷がある時期もない時期も365日ユリの仕事が途絶えることがない。

 

今月半ばから開始したリリーアンバサダー活動の店頭写真POPの展示、魚沼杉の子新聞の店頭配布も開始からあっという間に10日が経過する。

店頭写真POPは月2回の発行予定なので、次に展示されるPOPの写真選定とメッセージの手書きを終えてプリント依頼に入っている。

 

『魚沼杉の子新聞』は、手作りということもあり今はトライアル期間。

数回の発行を繰り返しながら、一体どのようなものが良いのか その発行部数の適正数が何枚か などは手渡す店頭の声が頼り。

 

そんな声が簡単に届くわけはない。と思いながら、次の草稿に入っているとその声が届きだす。

書き方はこうした方が読みやすい。とか

こうした工夫をした方が良い。とか。

一日に自ら手に取ってくれる枚数は何枚くらい。とか。

 

一回目の発行から、私ひとりでの製作から店頭の協力が得られるようになれば その新聞が生産地と消費地を繋ぐとても重要な役割をする。

店頭で、その粗削りの手書き新聞を笑いながら手に取る人がいて、これはね、、、と声をかけてくれる店頭のスタッフの会話が一言あればその一枚の紙がとても温かいコミュニケーションツールになってくれる。

 

今、僕が魚沼杉の子新聞社としてただやり続けなければいけないことは

『私が誰か』『私は魚沼に居て』『私が何をお伝えしたいか』

それを、一体どんな言葉を選んで、どんな風に書いて、その一枚の紙を作って行くか。

 

たった一枚の捨てられるかもしれない紙が大きな扉を開いてくれると信じながら

今日も、雪の中でマスクを下げて鼻水を拭いている。

 

ギブ&テイク でも ウィン ウィンでもない。

この寒い冬があるユリの生産地と遠い店頭とをつなぐものは

『対話』