『魚野地の四季』

新潟県魚沼市魚野地在住。鈴木健市の日々個人記録です。

【栃木リリーアンバサダーのハウスオープンデイズに参加しました】

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平成30年3月4日 晴れ

3/1~3/3まで栃木県宇都宮市で開催されたリリーアンバサダーが主体となり行われたユリを生産する栽培ハウスの公開オープンデーに参加させて頂きました。

(私も同じく2018リリーアンバサダーの一人です)

 

2月27日~3月4日まで開催された宇都宮ハウスオープンデイズでは、ユリを栽培されるハウスの全公開。3/2.3/3はメイン公開デーとして多くの来場者と懇親会の開催。

3/3同県リリーアンバサダーによるユリを飾ったデモンストレーション。

3/4は子供たちを集めたユリを飾ってもらう花育の実施。

リリーアンバサダーをはじめとして、おなじグループの生産者、県、全農、農協、多くの関係者と大急ぎで作り上げてきたイベントでした。大盛況の中で本日閉幕。

素晴らしい会でした。

 

リリーアンバサダーの一員として少しばかりの協力(いや、協力と言えるほどではなかったのですが)と参加をしてきた私としての感想をブログに書いておこうと思います。

 

今回のイベントは、2018リリーアンバサダーとして活動を始めた栃木県のユリ生産者でありますFF平出の平出賢司さんとJAうつのみや球根切花専門部の小池一構さんがやろう!と動きを始めたことから準備に入って行ったんだろうなぁと思います。

 

『ユリで思いをつたえたい』『ユリのファンを増やしたい』としても、それが同じユリ農家だったとして違う組織、違う販売形態にあるものを気持ちを一つにして、、、、と行動に移すということは軽いことではありません。

平出さんは会社の中で理解を求めて、小池さんは部会員のみなさんに説明して、そしてそれに関わってくれる関係機関にも説明して協力もお願いして、同じリリーアンバサダーの生花店にも話をして、と対話を繰り返してきた成果だったなぁと感じます。

結果、予想を遥かに上回る参加があり2018リリーアンバサダーの認定を受けたみなさんも南は鹿児島から北は山形まで全国津々浦々から予定をつけて参加しその対応に当たっていました。

 

来ていただいた多くの皆さんもそれぞれの感想を自分のもとに持ち帰ったと思いますし、説明させていただいた一般消費者からは私もユリに関心をもって、こんな風にユリの前で話を聞くとユリを買いたくなる。というお言葉を頂きました。

一つのことを実現する為に多くの時間を割いて話し合う。

それで行われたイベントは『ユリ』を軸に集まって、みんなが同じ話をそれぞれの立場でしている。

この素晴らしいイベントの中身を振り返ってみると、こうして私であれば自分の産地に立ち返って何かを行う場合に、、、と思う訳です。

きっとユリに限ったことではなく多くのことが同じようにこうやって多くの方々と理解と協力で成り立っている。

その為に、自分で出来ること。を惜しまずに一生懸命やって行かなくちゃいけないなと感じました。

 

色々と学びは多かったです。

それをまた活かして、また皆さんにお会いできる日を楽しみに頑張ります。

ありがとうございました。

 

また、今回主催側の生産者として始めてお会いしたJAうつのみや共選の生産者のみなさん。

天谷さん、岩上さん、渡辺さん、須藤さん

お会いする前は、ほんと誰が誰かわかりませんでしたが実際にお会いする出来て

ほんとみなさん濃いキャラクターの面々で一回で名前と顔が一致しました。

 

ありがとうございました

【合言葉はカサブランカ】

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平成30年2月28日

先日送って頂いて飾っているカサブランカが豪快に咲いてきております。

(栽培者 佐竹農園 高知県 佐竹あずささんはリリーアンバサダー)

南半球のニュージーランドで育てられた球根を10月の半ば過ぎに植えこんで栽培されたそうです。大変立派な花を咲かせています。

 

情報発信で使っている写真投稿サイトInstagramツイッターでユリというキーワードで検索をしてみると実際にユリを購入しご家庭で飾ってくれている写真に多く出会うことが出来ます。

綺麗なユリを咲かせて飾って、ハッシュタグという共通の投稿のものを検索してみれる便利なやり方で様々なハッシュタグをつけて楽しまれています。

 

花。百合。ユリ。ゆり。

ユリだけではなく、バラやカーネーションスイートピー、チューリップ。

好きな花を飾り、ハッシュタグをつけて同じようにその花を飾る人たちと共有する共感する。

 

そのハッシュタグの中に光るユリの名前と言えば『カサブランカ』です。

ユリ=カサブランカ

ユリを楽しんでくれている飾り手の皆さんから見て、ユリこそはカサブランカなのです。

こんな品目ってのも少ないのかなぁって思います。

 

以前は、それはカサブランカではありませんよ。シグナムですよ シベリアですよ。こコメントをしたこともありましたが余計なお世話。

 

この冬、佐竹さんからのカサブランカを飾ってみて、実は冬に飾って鑑賞させていただくことは初めてです。

このカサブランカを見て、やっぱりカサブランカっていうのは凄いユリなんだなって思います。

蕾を大きく太らせて花を開かせながら、水をぐんぐん吸う。花もどんどん開かせ勢いは増すばかり。

カサブランカの持つ力っていうのは、凄いなぁ。改めて感じました。

 

きっと、このユリが登場していなかったら僕もユリ農家として仕事をしていなかったかもしれませんね。それくらい、ユリの持つ力を示してくれた偉大なユリ。

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【白根のチューリップ】

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山田事務局長。

もう今から10年以上前に、新潟県青年農業士会 県園芸部会長を2年務めていたことがあった。当時の会長をはじめ、役員の皆さんには本当にお世話になったし勉強もさせていただいた。

また、僕のように農業高校も農業大学校も出ていないUターン農家にとって県内の農業者との交流や市内においても米農家や野菜農家、畜産農家との交流や勉強をさせて頂けたのもこの新潟県青年農業士会という会に入ることが出来たことが大きかった。

 

その県の役員をしていた時に、同じく県役員として事務局長を務めていたのが白根の山田信義さん。

あの当時から、僕の携帯のアドレスは山田事務局長のまま。

 

ほんとうに久しぶりに、いや県役員の任期を終えて以来になるんだけれど山田さんを訪ねた。

稲作をしながら桃を育て、冬場はチューリップの切り花を育てている。

新潟県の切り花園芸としては、冬場のチューリップは大きな柱。

 

何一つチューリップのことは知りません。

山田さんから丁寧に教えてもらいました。

ひさしぶりにお会いできてうれしかった。

 

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【届いた一枚の葉書】

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平成30年2月23日 晴れ

雪の日が終わり、今日は暖かい一日でした。

外でフキノトウを洗い、ハウスでウルイの収穫と出荷をしました。

 

お昼に戻ると、たくさんの郵便物の中にあった一枚の葉書。

 

ユリを伝えよう。

と始めた魚沼杉の子新聞社としての手書き新聞。

2月15日に発行した第2号から、年間3回のプレゼント企画を始めています。

みんながスマホを持って自由にインターネットにつながっているわけがない。ということで新聞も手書きにして、店頭での手渡しをお願いしました。

関東圏16店舗に協力をお願いし第2号までで21600枚の新聞が配布されているところです。

 

プレゼントの応募は、魚沼杉の子新聞社として書いてあります住所に葉書の送付または明記されているアドレスにメールで応募。

 

そんな中、都内在住の女性から初の葉書が届きました。

有楽町の街角にある花屋さんでいつも買って飾っていると書いてあります。

これは住所でいうとモンソーフルール銀座店ということです。

 

ユリは長持ちするので、洋花ですが仏様に飾っているそうです。

ユリを楽しんで飾ってくれているようです。

 

東京から250㌔。

春まだ遠く3メートル近い雪の中にある魚沼です。

一枚の葉書により、ユリが喜んで飾られていることを伝えてくれています。

 

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【雪と共に生きる】

 

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平成30年2月21日 晴れ

 

魚沼市内 舟山地区

雪を地下水などで融かしていない地域で、集落内に川も無い。

すなわち、すべての雪を積み上げて春を待つ地域です。

 

積み上げられた雪の山は5メートルもあるの?という高さです。

 

技術委員会の試験の為に、農家のハウスを訪れて土を頂いてきました。

ハウスの中では、ナルコが花を咲かせて育っていました。

このナルコは、花が終わると一気に色を濃くして葉を固くする葉物です。

 

この雪の中、加温されたハウスで育つナルコ。

ユリの裏作(ユリとユリの間に合わせて育てられています)として栽培されています。

この雪に耐えて生きてきた花農家が、雪に耐えることから雪と共に生きるために

試行錯誤を繰り返して頑張っている一つの取り組みです。

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【花の前で伝えてくれている人たち】

平成30年2月19日 月曜日 雪

昨日の午前にJA北魚沼の広報を担当している青山さんから電話が入りました。

私用で羽田に行くんですが、帰りに健市さんの取り組みをしているお店を訪ねたいんですと。

時間の制限もあったのですが、頑張るということで行ってきてくれました。

帰りの時間もあり、ほんと足早にしかも道に迷いながら手にもったお土産の紙袋を破きながら(笑)それでも行ってみて来ようって思ってもらえることは大変うれしいことです。

 

オランダ屋 阿佐ヶ谷店 成田景子店長

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ポスターも貼ってくれてありがとうございます。

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モンソーフルール 銀座店 藤原侑記マネージャー

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POPと一緒にユリを飾ってくれています。リリープロモーションジャパン発行の冊子ゆりこと も置いてあります。

 

第2号の魚沼杉の子新聞は2月15日発行でした。

今回の新聞は、鉄砲百合のことを書きました。

この記事を書くにあたり、鹿児島県沖永良部島の生産者 牧野宏秋さんから取材協力をして頂きました。

私も生産者ですが、読んでくれる人目線で工夫して考えて書いています。

 

こうして、多くの皆さんのお力を借りながら ユリを伝えています。

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広報青山さんに頼んで帰りにモンソーフルールでアネモネとヒヤシンスを買ってきてもらいました。綺麗にユリの横で咲いています。

 

 

【人にやさしく】

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平成30年2月13日 火曜日

大雪警報発令 連続で1メートル以上の雪が降り積もっています。

 

2月の雪と言えば、寒中なか。

この時期に降らずしていつ降る?という時期がこの時期の雪です。

『雪国』と言えども、さすがに降り続く雪にはさすがに参ります。

路面圧雪状態でガタガタ。高速道路も通行止め。

きっと明日はJRも無理だろうな。

 

鉄骨ハウスも雪と融雪の井戸水のバランスが当然悪くなりかなりの量の雪がハウス横を埋め尽くし始めました。

4時まで仕事をして、急いで帰宅し玄関上の下屋の雪を掘り下ろし、それから本屋根に書きあがって手が伸ばせる限界まで周囲をぐるっとおろしてから、下に落とした山ほどの雪を除雪機を付けたトラクターで飛ばす。

 

もう飛ばすところが無いから車を置けるスペースだけあけて山にしました。

それから、隣のおばあさんが住んでいる家の前を除雪。

声もかけずに勝手にやって逃げます。

親切というものは、やり過ぎないこと。

今、目の前にある雪の雪を見て片づけるんじゃなくて幼少のころから可愛がってもらったこと思い出しながら。

 

こんなところで花を育てているんですよ。

なかなか雪が多いのは知られていても、実は知られていないのが雪が多い暮らし。

 

こんなところでユリや芍薬を育てて、それを待ってくれる市場の皆さんや花屋のみなさんや本当にたくさんの人がいてこそやれているんだなって本当に良く思います。

 

ブルーハーツの曲で、『人にやさしく』って歌があります。

こんな寒い日は、人にやさしくを口ずさみながら夜も窓の外の雪を見ています。

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