『魚野地の四季』

新潟県魚沼市魚野地在住。鈴木健市の日々個人記録です。

【諦めずに繰り返す】

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平成30年2月3日(土曜日)

魚沼市は1月の降り続いた雪により大変雪が多い冬を迎えています。

市内守門地域は現在国内では3位の積雪量。24時間降雪量の全国トップは長岡市

降雪が魚沼より少ない長岡市が全国トップになるというほど新潟全域で雪が多い寒い冬です。この寒さは全国的なもので、先日1日の夜に電話を頂いた岩手の百合切り花生産地の方は、マイナス15℃16℃という中で『俺は戦っているぞ!』と言っておられました。

 

昨日、2月2日は魚沼花き園芸組合 技術委員会主催による冬季の

学習会が皮切りされました。冬期間に3回の百合の学習会を開催しています。

この学習会は、技術委員会が一年間調査検討を繰り返してきたことをまとめて組合員に伝える場として繰り返して行われているものです。

一年中、畑を歩き人の畑の土や百合を調査し、調べては結果を見てまた検証し

また調査を繰り返す。

揺るぎない目標を掲げブレずに、仮説を立て実践、調査、検証を繰り返すもの。

その産地の中の取り組みは、世の中には明らかにされませんが産地の継続的な生産を持続する為には必要不可欠で大変な時間を費やして諦めず諦めず取り組んでいることです。私もその一員として、その一年を自分の生産を行いながら活動していましてこれがリリーアンバサダーや様々な外に向けた活動の内側としての僕のもう一つの顔です。こうやってやっている委員が組合の中に10名ほどいます。

 

その結果というものを世の中に発信できるもの。として確立するには大変な時間がかかります。透かしLAの開花試験などはJAが主体となったもので3年。県の研究機関での試験が3年。

また、こうしたことは発表されることが終着地点ではないのです。

 

ひとつ、この透かしLAの産地前処理による試験の実証によって開花と日持ち、花の大きさは飛躍的に向上することが実証されました。

さて、課題はこの先にあるのです。

これをいかに、実際にユリに関わる人に伝えてゆくか?

絶えず、ユリと関わり続けてゆく人を増やすことを継続してゆかねばなりません。

こう捉えると、一つの前処理による取り組みは優れた売り場との対話を繋げるコミュニケーションツールとなります。

 

私の事務作業をしている部屋には今、鹿児島県沖永良部島で百合の生産をしております牧野さんの鉄砲百合が咲いています。

同時に、スイートピーや大輪に開花させたマムやシンビジューム、アネモネなども同じように飾ってあって同時にどうやったら長持ちするんかなぁと見ながら楽しんでいます。

 

ただただ思うことは、あの暑い夏にどうやったら綺麗なユリをお届け出来るのか。
また、自分が生産を行っていない冬場のユリはどうなっているのか。

どんな風に咲くのか。そうやったら綺麗に咲くのか。

 

話をしましょう。

分からないことばかりだ。

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