『魚野地の四季』

新潟県魚沼市魚野地在住。鈴木健市の日々個人記録です。

はれとくもり

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雨ばっかりだった日が嫌と言うほど続いて、昨日から4日の晴れが続く。

今年の夏は、、、と皆が口を揃って口癖だったものが2.3日の晴れが続けば

『いいあんべだの』という声が並ぶ。

 

※いい塩梅ですね いい天気で仕事が捗りますねという意

 

この言葉を老人から聞くと、いちいち目の前のことにくよくよせずに淡々と生きるという雪国の粘り強さと言うか そんなの当たり前だというほどの揺るぎないというか 少し聞いて欲しいと言うと そんなことか?と吐き捨てられるような田舎の老人の強さ。

 

そんなん夕方に2合飲めば忘れるというような、いやいや私にはそんなことを簡単にお酒くらいで流れせるほどの滑らかさはない。

 

雪が降る地域での雨が降らない晩秋の秋の日ほど貴重なものはない。

だから、曇りでも晴天でも雨が降らない日はすべて晴れたという。

 

晴れた日、遅れていた片付けは勢いよく進んだ。

道行く老人も『はかがいったの!』と声をかけてくれる。

※捗ったなという意

老人が墓に行ってくるということではない(笑)

 

魚野地集落の山々は杉ばかりになった。

昔、枝を切り取って焚き物にした紅葉樹の木はすべて落葉して枝ばかりになっている。

 

※広葉樹の木は燃えやすい その木を自分が決められたところの枝を切り家に集めて暖房と調理用の燃料にしていた。うちの父と母もすでにその時代を生きている。

ぼよきり と呼ばれた生きるための活動

 

写真を撮れば水墨画のような景色も、あと2週間もすれば真っ白になる。

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